山門は、三間一戸四脚門で、『岨俗一隅(そぞくいちぐう)』には、「大門」と記されている。
棟札に見るように、元禄11年(1698)の造営で、桁行3.28m、梁間2.11m、屋根は、切妻造平入り二軒繁(ふたのきしげ)たるきで、銅板葺である。
扉口の本柱を丸柱、他を大面取角柱としている。
組物は出組とし、中備(なかぞなえ)には本蟇股(ほんかえるまた)を入れ、妻には板蟇股(いたかえるまた)を用い、妻飾は虹梁大瓶束(こうりょうたいへいづか)として、結綿(ゆいわた)に彫りの深い装飾がつけられている。
敷石は花崗岩で、中央を布敷に、その両側を四半敷に敷きつめ、いわゆる禅宗様を用いている。
この敷石形態は、『岨俗一隅』の絵図にそのままのものが見られ、今昔ひとしおのものがある。全体に簡素でまとまりのよい建築である。
棟札は、縦70cm、横10.4cm、厚さ1.8cmで、表面に「奉建立圓通大門 元禄拾壱暦戊寅孟春吉辰 敬白」としたため、裏面には大工名・寄進者名が記されている。
「木祖村の文化財めぐり」 (S61.3.25発行・木祖村教育委員会)より
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