大平(おおだいら)観音堂の境内にある。樹高約10.5m、目通り幹囲1.6m、枝張り約8mのブナ科の大樹である。主幹は「く」の字形でやや西に傾き、随時上方へ三大枝を左右にくねらせて張り、その中・小枝は湾曲に長く垂れて奇観である。この木は、江戸末期~明治初期頃、地元の人が出稼ぎの帰り現辰野町(小野天狗原または俗称小野飯沼峠)から、あまり珍木なので、地元の観音様に奉納のため幼木を採り、植栽したものと伝えられる。
「木祖村の文化財めぐり」(S61.3.25発行・木祖村教育委員会)より