田ノ上観音堂の境内にあるシダレザクラは、種類は「菅のエドヒガン」と全く同じである。枝が細く垂れる点だけ違っていて、別名「イトザクラ」ともいう。
樹高約17m、目通り幹囲4.3m、枝張り約17mのバラ科の大樹である。
田ノ上地籍周辺には、この種の古木が多く植生しているが、指定木は樹姿が優れ育生もよく、村内最大の巨木である。
『岨俗一隅(そぞくいちぐう)』に、「・・・堂の前に桜の大木あり 此頃(旧暦3月17日)多くは花咲く」と、記されており、その時代に「大木」であったことから考察すると、樹齢は数百年の古木と推定される。
樹姿端麗のこの指定木が、淡紅色に開花した盛りには、傍らのかや葺き屋根のお堂と相まって、実に見事なものである。
「木祖村の文化財めぐり」 (S61.3.25発行・木祖村教育委員会)より
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