土木遺産「菅橋」補修工事が完成
旧菅橋は木曽谷で最初の鉄筋コンクリートアーチ橋として昭和8年に建設され、昭和40年までの33年間活躍した道路橋で、その歴史的価値から平成23年10月に土木遺産として認定されました。
しかしながら、経年による劣化が激しかったことや道路も崩落があり、立ち入りは危険な状態であったので、長野県の協力により河川の護岸整備を実施し、村としても歴史的に貴重な構造物を後世に引き継ぐため、有識者のご指導をいただき、この度、橋自体の補修工事を実施してまいりました。
木祖村では初の永久橋であるこの「菅橋」は、昭和初期の不況只中といった時代背景の中、先人たちの苦労と英知によって築かれ、今の私たちの暮らしの礎となりました。今は道路橋としての役目を終え、ひっそりと佇むその姿は美しさと力強さを兼ね備え、近代土木技術を駆使して築き上げた往時を偲ばせるのに十分な風格を兼ね備えております。
土木遺産を安全に見学できるように現在の基準に則した転落防止柵の設置を行いましたので、是非足を運んで頂き、実際に橋を渡ってみて下さい。尚、土木遺産「菅橋」は国道から一旦村道菅線に入って木曽川沿いに進んだ先にあります。
お問い合わせ先
木祖村役場 建設水道課
☎0264-36-2001